信用は一瞬で無くなる!

堕ちた偶像

まるでB級映画を観ているようでした。年末のカルロス・ゴーンの逃亡劇のことです。彼はいつ頃から変節してしまったのだろうか?

日産立て直しのために来日した当初はそのカリスマ性もあり、エネルギッシュな仕事振りは正にグローバル企業のリーダーに相応しい対応だった様に思う。いち早く、日産をグローバル企業へと変貌させていった手腕は高く評価されていた。それが年末にあったレバノンでの記者会見では「自己弁護」に終始し、傲慢な態度だけが印象に残った。『金さえあれば、何でも出来る』的な発言もありました。あれはいけません。これが、かつてグローバル・リーダーと呼ばれた人かと思うと「哀れさ」を最後には感じてしまいました。現在も日産で働く多くの社員の事は考えもせず、私利私欲に駆られ、自己弁護に終始した行動、言動は日産自体の信頼性を一瞬にして落してしまいました。

人生・仕事の結果

京セラ名誉会長である稲森和夫氏はその著書(京セラフィロソフィ)の中で「人生・仕事の結果は考え方×熱意×能力」であると説いています。以下、部分的に引用します。“人生や仕事の結果は、考え方と熱意と能力の掛け算で決まります。能力と熱意は零点から百点まであり、考え方は生きる姿勢でありマイナス百点からプラス百点まであります。この3要素の掛け合わせです。人間としての正しい考え方を持つことが何より大切で、考え方次第で人生や仕事の結果は百八十度変わってわってくるのです。“

経営者・リーダー・企業人として

経営者、リーダー、企業人の前にひとりの人間として正しい考え方を持つということが大切だということです。カルロス・ゴーンはどう考えるのだろうか?いや、多くのビジネスマンはどう考えるだろうか?企業内の常識(?)だけで動いていないだろうか。大なり小なり、カルロス・ゴーンみたいな人物がグローバル企業には居そうである。そして、加えて言いたいのは、彼を諫めるというか、彼に対してモノが言える人物が日産には居なかったのではないだろうか?経営者は常に謙虚で真摯に事業に取り組まなければならないはずである。自己保身が最優先となってしまいがちな企業風土があるかぎり、健全な企業発展は出来ないのではないだろうか?

投稿者:グローバル・ピア コンサルティング・ファーム