海外赴任者の休日とは
規定どおりに休めますか? 有給休暇の計画的な取得は?
赴任地における休日は基本的に赴任国の祝日、所属先の定めた休日(土・日、創立記念日等)と有給休暇があります。日本は祝日が多い国のひとつです。英国の祝日数の倍はあります。欧米企業の中には管理者評価のひとつとして管理社員の有給取得率があります。管理者として如何に取得率向上に取り組んだかが評価対象となります。つまり、如何に効率よく業務遂行をさせ、業績を向上させたかが管理者の評価となります。大切なのは有給消化をさせながら個々の生産性を落とさずに業績に貢献させるということです。この辺りは正直、日本企業より厳しいと思います。「働き方改革」と昨今、言われていますが、グローバル企業は最初から取り組んでいます。残業を無くす?無駄な会議時間を無くす?それだけでは個人の生産性は上がりませんよ。
赴任者は休むことは出来ないのでしょうか?
日本と時差がある赴任国であれば尚更ですが、赴任国での通常業務前後に容赦なく日本から連絡が入ります。メールにしろ、電話連絡にしろ、一方的に自分たちの都合で介入してきます。また、出張者がいればその対応も余儀なくされます。それが赴任国の休みであっても自分たちのペースでやってくるので、その度に赴任者に負担がかかります。私は土・日に出張者がくる場合、最低限の対応しかしませんでした。最低限とは土・日の食事場所とか、お勧めする観光スポットとか、行動する時の諸注意とか。さらに休み明けからの業務打合せ概要などを可能であれば事前に情報提供するか、出張者と最初に会う時に実施していました。それでも「対応が悪い」といったコメントはありませんでした。出張者も仕事で来るわけですし、出張先での休日を自分で遣り繰り出来ない出張者なんて、「程度問題」ですが余り仕事の成果も期待できないのではないでしょうか?日本側との対応、出張者の対応等、難しい面はありますが、少し厳しくそして割り切って「本来の赴任者の役割」を自覚しないと年中無休状態となり、赴任者としての業績も無くしてしまいますよ。
来年もグローバルに活躍できますように
今年もあと2週間あまり。皆さんにとってどの様な一年でしたか?来年も素晴らしい一年となりますことをお祈りいたします。次回は来年1月中旬を予定しています。良いお年をお迎えください。
Wishing you Wonderful Holidays and a Happy New Year!!